ギブソンのシリアルナンバー解析資料によると
600000代は 1970-1972, 1974-1975年製と言事になります。
この個体はシリアル
（6511##）です。
ポットデイト１３７（CTS社製）７４（年製）ですので、
1974年製で間違いないと判断しました。
入手時にすでに、ヘッドボリュート部分クラック（割れ）
が綺麗にリペアされていました。
ヘッド天神板にリペア跡が無いために、
ヒビ割れた部分を接着して修理したと思われます。
修理後、何年も経過していますが、演奏上の問題はありません。
プレイヤーズコンディションです。
ネック起きも無く、弦高も低く、演奏性に優れたギターです。
ボディー、ネック全体にビッシリ入ったウェザーチェックが百戦錬磨の
50年間のギター人生を物語っているようです。
フレットは打ち換えしてあります。
8割山程度で、まだまだ現役です。
ピックアップ（スーパーハムバッキング）、サーキット、ペグ等も
オリジナルと思われます。
エスカッションにひび割れがありますが、
オリジナルをそのまま装着しています。
クロムパーツ、ニッケルパーツにサビやメッキの
ダメージがありますが、
エイジド加工したリイシューモデルとは、
別格のヴィンテージオーラを放っています。
トラスロッドも十分効きます。
指板材は、カタログ上はエボニー指板ですが、
この個体はローズ材が使用されていて
音色にも反映されているようです。
１Ｐマホガニーボディーと３Ｐマホガニーネックです。
近年のアフリカンマホのような、ぼやけた音色ではなく
生鳴りも良く、音の立ち上がりも早く
何時間でもずっと弾いていたくな
るような
ヴィンテージＳＧです。
ＳＧスタンダードが復活した72年後期から数年の間
の仕様である
スモールブロックインレイ、
ワイドトラベラーチューン０マティックブリッジ仕様です。
ウォルナットカラーも良い感じでフェイドしています。
エンドピンはシャーラ―のロックピンに交換されています。
シール跡、汚れ傷などありますが、オリジナルハードケースが付属します。
ヴィンテージギターが高騰している中、70年代のギブソンは狙い目だと思います。
鈴鹿市のＡｔｅｌｉｅｒＫＥＩＴＨでも、店頭販売していますので
早期終了の場合は、ご了承ください。