恐らく1970年代後期から80年初頭の物でしょう、ガーバーの代表作ＦＳ-Ⅰ(フォールディング・スポーツマンⅠ)、シース無しです。刃元から刃にかけて厚みを下げていく様子や刻印の状態、特にアドレス側の刻印の頼りなさは年代物ならではの趣があり当時の様子がうかがえます。ボディーの真鍮部分は当方で少し磨きをかけ若返らせました。一度も社外に出ていない物でブレードに使用痕は無く当時なりの鏡面仕上げになっています。しかしこのシリーズに良く見られた持病ともいえるボトムヒットがほんの少し見られます。これは使用して砥ぎ進むとで解消しますが、これを当時のとてもガーバーらしい面白みと思えるかどうかですね。刃が未使用である証でもありますが。
日本でボトムヒットはネガティブな要因とされていますが、米国のユーザーは全く気にしていません。ナイフを良く使う彼らはすぐに砥いで刃が減るため、ヒットしていることを「それだけ沢山刃の部分があるんだ」とポジティブに捉えるようです。注文した料理がお皿から溢れてこぼれていたら、日本なら「なんだかなー」ですが米国では「お皿に盛れないほど沢山提供していますよ」と言うアピールになっていると聞いたことがあります。おそらくこれと同じ感覚なんでしょうか。当時のガーバーはあえて刃を多めに残す＝ボトムヒット事案が多め、そのため弊社は代理店としてクレーム処理をしており、例えばＧサカイさんに持ち込んで修理してもらったり・・それをガーバーに訴えていましたが、彼らは全く気にしていなかったですね。
さてこの個体、実はブレード開閉のアクションがとても気持ち良く、この年代のブラスボディーのモデルとしてはありえないほどの大アタリです。さらに刃はきっちりセンターに収まりブレも全くありません。手にしたらきっと何度も開閉することになると思いますよ。刃長65、全長150ｍｍ、当時のボックス付きで「LIFT FOR LITERATURE」とあるようにトレイの下には当時のフライヤーのようなものが入っていますのでお楽しみに。■オールド品、経年在庫品につき説明には無いキズやブレなどが発見できずにある可能性があります。それらをご了承いただいたいた上でお取引はノークレーム、ノーリターンとさせていただきます。ご理解いただける場合のみ入札下さい。■当方ではレアなカスタムナイフをはじめ、オールド・ガーバーやシルバーナイトのオールド品、バックナイフの旧品番などもアウトレット(WebOutlet)で多数扱っています。詳しくは ファスナーズ・メールオーダー・システム のホームページhttps://www.fast-mos.com/ をご覧下さい。夜間、金曜の午後から土日、祝日、その他下記のサイトに記載の弊社の休業日にはご質問、入札に対してのご返答やご対応が出来ません。＜休業日を確認する⇒https://www.fast-mos.com/web_schdl.htm＞自己紹介欄にも休業日を記載しています。