切手研究会創立60周年記念論文集/創始者は三井高陽先生で希少な手彫切手を含む先生の世界各国の膨大なコレクションは国際的に有名である
商品説明
切手研究会創立60周年記念論文集/創始者は三井高陽先生で希少な手彫切手を含む先生の世界各国の膨大なコレクションは国際的に有名である
2012年344P部数は少なそうです資料用にもいかがでしょうか。
『切手研究』60周年の記念論文集が上梓の運 びになった。前回30周年の論文集が刊行されてからもう30年ーー光陰矢のごとし、余りにも早い時日の経過には戸惑うばかりである。
1980年の30周年論文集当時、本会創立者の三井高陽先生はご存命で、巻頭の言葉を頂いている。先生が亡くなられたことは1983年5月 19日の早朝、奥様の正子夫人からの電話で知った。まさに青天の密度で、返す言葉を失った。 先生は82歳になっておられた。それは本会会員にとっても、郵趣界にとっても ショッキングな出来事であった。希少な手彫切手を含む先生の世界各国の膨大な コレクションは国際的に有名である。三井文庫に寄贈され、現在は三井記念美術 館で時折展示公開されている。 「先生の死後、われわれ有志は運営委員会を立ち上げて協同運営することにした。 先生のご遺志に沿って『切手研究』を存続させることに決めたが、まず最初の問 題はその資金手当てである。それまで、先生の財力だけを頼りに会の運営をしてきたためであった。そこで奥様にご同行を願って三井グループの総帥だった三井不動産会長江戸英雄氏に面会し、会の窮状を説明して毎年100万円のご援助をいただける快諾を得た。
これは不況の煽りで額は減ったが今日まで続いている。江戸社長の一言で本会の基盤が確立したことは否めない事実である。次いで、奥様はわざわざ東京・水道橋の私の勤務先・トヨタ自動車までお見えになって、現金100万円を会に託された。奥様はトヨタ創業家の縁者でもあった。会はこれを原資として、『切手研究』掲載の優秀論文に原則として年に一度「三井賞」の賞状と記念品を贈っている。
『切手研究』はその後も順調に発行を重ね、450号に迫っているが、悩みは会員の減少である。少子高齢化時代に止むを得ないとは思うが切歯扼腕するばかりで、手の打ちようがない。次世代の収集家を育成しなければならぬのは我々の責務と思う。会員の皆様には、よき有望なフィラテリストに本会を紹介して頂きたい。会員として本会で得られる知識は必ずや報われるものと確信する。
さて、記念誌の巻頭言のお鉢が私に廻ってきた。考えて見れば先輩は皆他界し、 会員番号「12」の私が最古参となったからである。こうなれば役目を全うするし かない。会員諸氏のご協力を待つばかりである。
お探しの方、お好きな方いかがでしょうか。
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