明治郵便局名録/二重丸印の会/定価22000円/明治前期（4-21年）本邦におかれた郵便局を全て採録しその沿革と使用した郵便印を記録したもの
商品説明
明治郵便局名録/二重丸印の会/定価22000円/明治前期（4年-21年）本邦におかれた郵便局を全て採録しその沿革と使用した郵便印を記録したもの
昭和58年463ページ程度部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
本は読むものというのが常識でしょうが,この本は読むためのものではありません。一年ほど前に、 北海道・千鳥の部」から始めました「二重丸印チェックリスト」を口の悪い友人は「空間のたくさん ある本」と言って,ちゃんと書いてあるタイトルでは呼んでくれな せんでした。でも私はそれでよいの なと思って,沖縄まで一巡しました。空間はごらんになる方の夢で埋めて下さればよいのだという考え。 今も変わりがありません。 ありがたいことには, 毎回ご自分のコレクションと対照してデータを書き入れてって下さる熱心な方も何人かあって私を感激させました。しみじみ収集の友は、ありがたいものと 思っております。
一応全国のリストが終ったところで,統一した形式で一冊にまとめるように市田博士から強力にすす これました。が,約束した地名さくいんもまだ出来ていないし、データも少しは理るのではないか と思いますので躊躇しておりますうち沢・辻計の両氏から,地名さくいんは自分たちで作るから,何でも、年中に改定版を出そうと強力なすすめがあって,それでは、ということになったのでありますが、登載の形式は九州及び外地の部で漸く固ったチェックリストの方式を踏襲することにして,余分の空欄は、もはや必要がないと思いいますから設けてありませんが、空間の多いことは依然として変りがありません。
しばらく間をかけて頁をながめて下されば,ーツーツの局が,単に一ツの点として在るのではなく,前後に反応しあって線となり,面となり,時間的な厚みも加わってゆく筈と思うからです。それからさきの夢は,ごらん下さる皆様一人一人にちがったものになる方が面白いと思います。 例えば,私の今住んでおります流山は,明治5年7月置局の時の郵便地名は加村です。加村は流山村に隣接の村で, 江戸川を上下する船の河岸場です。ここに明治4年廃藩置県のとき 印旛県の県庁が置か れましたから,県庁所在地の局ということで6年4月には二等郵便役所に格付されましたが、間もなく 房総一門をまとめて千葉県とし,千葉に県庁が移りましたから四等役所に格下げになりました。最初に使った正方形にテン書の消印や,その次の長方形に「加村検」としたのは折々見かけるのですが,その次の大型二重丸印は至って少なくなります。竜半銭1枚貼りのエンタイヤは珍品と云われておりますが、 地方官民往復のために多く使ったらしく, 加村に関する限り,ほかの1銭, 2銭のものより多く見受け られます。半銭1枚貼りだよと云われても驚かないですむ。やせがまんにちがいありませんが, こんな ことを思い浮べながらこの本のページをながめて戴けば,結構楽しめるものになるのではないかと思います。
お探しの方、お好きな 方いかがでしょうか。
中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。表紙傷、汚れ、しみ。ページ小黄ばみ、しみ。ご理解の上、ご入札ください。 もちろん読む分には問題ありません。407143
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